ゴセキカップ3×3大会にて理解促進と啓発活動を行いました
企画名称 | ゴセキカップ3×3大会 |
企画趣旨 | ・デフバスケットボール サインバスケットボール及びデフアスリートの理解促進と普及啓発活動 ・デフ選手と東京ヴェルディ選手の混合チームで 出場することによりイベントを盛り上げる |
主催者 | 江東区バスケットボール連盟 |
開催期間 | 12月2日(土) 9:00~17:00 ・小学生の部 9:00~13:00 ・中学生・大人の部 13:00~17:00 |
会場 | 江東区スポーツ会館 大体育室 |
担当者 | 【メイン】 ■デフバスケ選手 青木康一選手(デフバスケットボール男子代表) 鈴木聡太選手(デフバスケットボール男子代表) 永田優志選手(日本デフバスケットボール会員) 会田孝行選手(日本デフバスケットボール女子チームリーダー) ■東京ヴェルディ3×3プロ選手 松岡一成選手 鈴木颯選手 【サポート】 日本デフバスケットボールゼネラルマネージャー/須田将広 丸山香織選手(デフバスケットボール女子日本代表選手) 景利美子(日本デフバスケットボール男子チームマネージャ・強化委員会スタッフ) |
後援団体 | 協賛:ゴセキスポーツ |
企画経過報告・成果
ゴセキカップ3×3大会…江東区が毎年開催している3×3大会のイベントで下記2つの活動を行った。
❶デフリンピックとデフバスケットボールの応援ブースでデフバスケットボール理解促進と普及啓発活動、デフバスケットボール日本代表ポスター提示、募金活動の実施。
❷大人の部にて、男子デフ日本代表選手の2人(青木、鈴木)とデフバスケプレイヤー2人(会田、永田)、東京ヴェルディ3×3の2人(松岡選手、鈴木選手)が混合チームとして出場し、ゴセキカップを盛り上げ今回は主催者、東京都スポーツ局からのご縁とご厚意によりゴセキカップ3×3大会に出場の機会をいただいた。それだけではなく大会会場でデフバスケットボール応援ブース(会場の目立つ場所)も用意してくださり、大会出場だけではなく普及啓発活動の場を設けていただいた。またプロ3×3チームである東京ヴェルディ3×3の松岡一成選手、鈴木颯選手とデフ選手の混合チームとして出場した。以下に活動の概要を述べる。
❶デフリンピックとデフバスケットボールの応援ブースと全体的な啓蒙活動
【内容】
- デフバスケットボール応援ブースは大会会場の一部の目立つところに設けさせていただく。
- 午前中の小学生の部の時間帯にサポートスタッフらがブースの準備と設置。長机と壁を使用して以下のものを設置、提示した。
デフバスケ日本代表男女ポスターの提示(カラーB4) サインバスケのポスター提示(カラーB4)募金箱(2つ) - 主催者からのご厚意により小学生の部の閉会式後、閉会式とともにデフバスケットボールの紹介の時間を設けていただく。
- また閉会式後のそのあと小学生のみの大会景品抽選会もデフバスケットボールメンバー、スタッフも巻き込んで実施
- →景品じゃんけん大会にて青木選手、丸山選手が参加。
【実際】
■デフバスケブースで小学生と交流の様子
- 小学生らが興味をもってブース前に集まり、小学生とデフバスケ日本代表選手とサイン会、写真撮影を行った。
- 多くの子供たちは提示物の指文字、スタッフの手話に興味を持っていただいた様子が多くみられた。
- 一部の子供たちは提示物の指文字表を見ながら自分の下の名前を日本代表選手に表現してサインをお願いする子達や、「ありがとう」の手話を表現していた子達も見られた。
❷大人の部にて男子デフバスケットボールプレイヤーと東京ヴェルディ3×3チームプレイヤーの混合チームとして出場
【内容】
- 試合で女子デフメンバーの出場は人数が集まらず見送りとなり、男子デフメンバー4人のみ大人の部(13:00~17:00)に参加。
- 男子デフメンバーに東京ヴェルディ3×3のお二人方、松岡一成選手と鈴木颯選手が加わり混合チームとして合計3試合に出場。
【実際】
- 閉会式イベントが終わり次第出場選手が全員揃ったのでデフメンバーから自己紹介
→自己紹介内容は自分の名前とサインネームを表現し、サインネームの由来など紹介。
→松岡一成選手のサインネームは事前に決めていた「松」の手話で表現し、本人もすぐに覚えて使用。
→鈴木颯選手はTik Tokにて「だれゴリ」の愛称で親しまれているため、片手で「ゴリラ」の手話で表現。鈴木颯選手は「俺だけすごいシンプルだ。」と冗談交じり。本人も気に入ったのか試合や作戦会議で非常に多用。 - デフの文化であるサインネームの面白さに本人たちも楽しそうに表現
→デフバスケを知るためのいい入り口に。試合を通していくうちに鈴木颯選手は「私 名前 すずき はやて です。」と指文字自己紹介も合間の時間に挑戦し。最後までできたときチーム内は大盛況。 - 東京ヴェルディさんのサインネームも考え、チームのロゴの特徴的な手のような形を参考に両手を合わせて広げる表現で紹介(下記画像参照)。
→東京ヴェルディの選手やスタッフも気に入ってくださったようで、東京ヴェルディの活動報告、東京ヴェルディサッカーチームがJ1昇格のお祝いの動画も手話とサインネームを使用、撮影。
- スタッフとともにデフバスケットボールとは何か?主に「音のないバスケットボールの世界」を松岡一成選手と鈴木颯選手を交えてセッション
→2選手にとって想像できない世界だが、「スクリーンかけられたとき、デフは気が付かない」「チームメイト声でも反応できない」「視覚情報でコミュニケーションを図る(サインやアイコンタクト)」などの重要性を解説し、スクリーンが欲しい時のサインは「名前(対象者のサインネーム)→指さし(スクリーンの位置に指さし)」から実践。本人たちも「声出しながらバスケはできるが、サイン出しながらは難しそう。」という声もあったがシミュレーションしていくうちに馴染んできた様子だった。
【試合の内容】
出場メンバーは下記の通り。(出場メンバー3人、ベンチ2人で合計5人)
イベントでの反省・改善していきたい点など
試合に関しては急遽集まれるメンバーで良くコミュニケーション取れた。
デフメンバーも思ったことを伝えようとする姿勢が全員見られたのと、東京ヴェルディのお二人方もデフバスケットボールに触れることでいい刺激になれた
- デフバスケットボールブースでの指文字表の印刷画質が悪く細かい形など見えにくい。
- 急遽参加ということもあり準備ができなかったというのもあるが配布物(ビラ)が欲しいという方がいたので、準備が必要。
- サインバスケットボールに関する展示物などはブースの後ろの壁に貼ってあるが、ブースと壁の間にスタッフと選手が立っているため、展示物を見に行く人があまりいなかった。見てもらうためのスタッフから案内・声掛け(打ち合わせ)が足りなかった。展示物も見せられるように工夫が必要。