2023スポーツチャレンジフェスタ企画にデフバスケ体験を行いました
企画名称 | 2023スポーツチャレンジフェスタ |
企画趣旨 | 「みんなで理解し合うデフバスケの楽しさ」や「伝え合うデフバスケの楽しさ」を感じよう |
主催者 | 枚方市・公益財団法人枚方市スポーツ協会 |
開催期間 | ■2023年11月25日 9:30~17:00・2025 東京デフリンピック及びサインバスケット啓蒙ブース展示活動 ■2023年11月25日 9:30 – 17:00・デフバスケットボール体験会 |
会場 | 淀川河川公園・枚方地区バスケットボールコート |
担当者 | 【メイン】 豊里凜選手 (デフバスケットボール女子代表) 和田七海選手(デフバスケットボール女子代表) 和田歩望選手(デフバスケットボール女子選手) 三谷鈴菜選手(デフバスケットボール女子選手) 原重天花選手(デフバスケットボール女子育成対象代表選手) 徳永拓也選手(デフバスケットボール男子代表) 【サポート】 中嶌愛・嶺藤至・野口健・原重彩花・西本健人(JDBAスタッフ・会員) 須田将広(日本デフバスケットボール協会ゼネラルマネージャー) 原重秀則(日本デフバスケットボール協会理事) |
後援団体 | 【協力】 特定非営利活動法人日本デフフバスケットボール協会 SOMECITY OSAKA |
企画経過報告・成果
「2023スポーツチャレンジフェスタ」のイベントでは、以下2点の活動を行いました。
❶2025東京デフリンピック及びサインバスケットボール啓蒙ブース展示活動
❷デフバスケットボール体験会活動
活動の概要は以下の通りです。
❶2025東京デフリンピック及びサインバスケット啓蒙ブース展示活動
【内容】
- このイベントでは、約60名以上の参加者があり。
- 会場の一部をお借りし、「2025東京デフリンピック応援展示・募金」及び「サインバスケットボール啓蒙の展示」のブースをテント内に設置。
- 2025東京デフリンピックに向けて・サインバスケットボールについての展示、須田によるアメリカ視察時のハイライト動画アップ
【実際】
- メインスタッフリーダー(豊里、和田)は昼時間だけしか顔を出せなかったが、フェスティバルに参加してくれた方々が展示ブースに足を運んでくれ、サインバスケやデフリンピックのことを見てもらえた。
【反省と改善点】
- 掲示資料がB4版で、小さく見えづらい。掲示資料の内容を補足説明する動画をインストールしたパソコンを設置、パソコンにつないだプロジェクターで投影などの工夫は必要と思われる。
- 屋外であるため、展示できる場所の条件(電源確保、スペース確保など)が次回に屋外で実施の場合は、そうした事前準備・確認が必要。
- 選手が敷地内を回って募金活動をするべきであったが、スタッフらの動きを示す「動向表」「ローテーション表」の作成、事前打ち合わせが漏れていた。そのため「展示ブース内活動」、「デフバスケットボール体験活動」でのスタッフ各自の役割分担があいまい、当日の体験直前活動打ち合わせが十分にできない、新聞記者の取材の対応でスタッフがいない時もあった。なので「動向表」を「ローテーション表」作成することで、スタッフチーム内活動に足並みをそろえていきたい。そうすれば募金活動も充実できる。
- 展示ブース内活動はほとんどサポートメンバー(須田、嶺藤)に任せていた部分があり、ローテーションを活用して、メインのスタッフメンバーの選手も展示ブース活動の役割分担・時間配分できると考える。そうすることで代表選手らのPR強化を図れ、デフリンピック・サインバスケットボールの知名度をアップできる。
❷デフバスケットボール体験会
【内容】
- 参加者に視覚・空間感覚を体験することでデフバスケットボールの特徴を体験させる。
- 手話やジェスチャー、サインを使うことでデフバスケットボールを身近に感じてもらう。
→参加者同士、スタッフらが、みんなで理解し合うバスケットボールの楽しさを感じてもらう活動
→サインバスケットボールを通して、伝え合うバスケットボールの楽しさを感じてもらう活動
【実際】
- 子どもたちに指文字や簡単な手話(色の手話)を覚えてくれた。
- デフバスケットボール競技の視覚情報として、旗で合図のゲーム的な活動を取り入れ、参加した子どもたちにデフバスケットボールの特徴を掴んでもらった。
- 子どもたちのバスケットボールのミニゲームで「声出しバイオレーション」ルールを取り入れ、実施した。どうやってコミュニケーションを取ったらいいのか考えさせた。
→スタッフらのデモンストレーションを行い、「スクリーン」(バスケットボール競技でよく使われる用語・動き)に、サインバスケットボールの「サイン」のスクリーンを示した。結果、参加者は積極的にサインなどを使っていたので、「聞こえる・聞こえない」の関係を超えた「サイン」はすごく大事なものだと感じた。
【反省と改善点】
- 小学生に大人用のリングは難しかった。
→前もって市にリングの高さを確認する必要があった。 - 外で実施したため、寒さ対策の待ち時間の工夫をもっと練ればよかった。
→季節的に寒かったので、ジェスチャーゲームや、伝言ゲームなど待ち時間を有効活用できるように考え、体の温めを兼ねたアップ内容を考えたい。 - 聞こえる子どもがメインだったため、笛の音に反応してしまう。そのため、旗の存在を意識せず、旗に注視しないことが多かった。
→笛の音情報に頼らずに、視覚活用を生かすために、「旗のみ」にするデフバスケットボール環境設定を改めて確認。「スタッフのデフアスリートとは何か」を考える意識の強化が必要。 - 選手も声なし手話表現やジェスチャーでデフバスケットボール活動をする。発表の仕方、デモンストレーション、ロールプレイ的な説明などが足りな過ぎた。説明のプレゼンテーションのイメージはスタッフ間で共有する必要があるので、事前打ち合わせする時間を確保する必要がある。その打ち合わせ時に「手話」や「音声使用」、「読み取りの是非」「実際の動き」などを確認したい。
→手話通訳者の使い方の確認(通訳者との確認)、バスケットボール用語の表現と音声読み取り、話者の説明スタイルの事前確認(手話のみ、音声付き、ジェスチャー含むなど)などの当日の直前打ち合わせ時間を計画・意識する。また子ども達に問いかけなどをする「やりとり」も重視。 - スタッフ同士で固まっており、役割分担したのに確認できていないところが多かった。
→前もって資料を確認の打ち合わせが必要。合わせて「動向表」の作成が必要である。 - 事前に作っていたデモの進め方や企画書の内容と実際に行ったことが違っていた部分が生じた。スタッフ選手チームリーダーの伝達不足、指示不足などがある。
→流れのリハーサル打合せを事前に時間を確保していく。またチームリーダーは、「全体的にコミュニケーションをもっと取る」ことの活動の促し、声掛けを徹底したい。
イベントの振り返り
今回のイベントを通して、聴の子供たちにサインバスケットボールの「サイン」を教え、共有し合う体験の実施、バスケットボールゲームの中でもそれを活用してくれていたのを実際にスタッフは見ることができました。聞こえる・聞こえないといった身体機能の違いを乗り越えて、バスケットボール競技ができるのはやっぱり「サイン」だということをスタッフの自分たちも改めて実感することができました。これからもデフバスケットボールの普及にはサインバスケットボールの考えが必要であり、「サイン」を広めていきたいと思います。
直接、応援の声をかけていただき、応援の思いを込めた募金を入れてくださった方など多くの方々が、私たちのデフバスケットボール日本代表選手のために手を差し伸べてくださったことに心から感謝しています。今後も引き続き、私たちの活躍を応援していただけると幸いです。本当にありがとうございました。
以下に、当日の様子の画像・動画を添付させていただきます。※動画のsomecity Osakaから承諾を得ております。