江東区小学生クリニックにて日本代表4名がデフバスケ企画を行いました

企画名称 江東区をデフバスケでもりあげよう
企画趣旨 小学生にデフリンピックとデフバスケのことを知ってもらう
主催者 江東区バスケットボール連盟
開催期間 9月3日(日) 13:00 – 14:00
会場 深川スポーツセンター(江東区越中島1丁目2-18)
担当者 若松選手、青木選手、羽田選手、丸山選手
後援団体 東京都生活文化スポーツ局

初めはデフに対する理解を深める為に

対象者は聴者の小学生で約50名以上が参加してくださりました。デフバスケ日本代表チームは4名で若松選手と青木選手をメインとし、羽田選手と丸山選手はメインのサポートを行いました。最初はデフバスケ日本代表である4名の自己紹介を手話で表し、その後簡単な手話挨拶を4つ教え、パワーポイントを使って問題を出しました。パワーポイントを使う理由の一つとして、デフは目でしか正確な情報を得ることができない。聴者もデフの立場になり同じ経験を少しでも理解してもらえるように、文字または言葉が”見える”ことの大切さを伝えるために使いました。
その時は小学生全員が興味津々な眼差しで、問題に対し手話で回答してくれて、我々も驚きでした。
デフに対する理解を深めるために、聴者とデフの違いを”日常生活”と”デフバスケ”について説明を行いました。聞こえない人に対してどうやって呼ぶのか、音が聞こえない代わりにどうやって気づくのかの違いを劇で表してみました。

【呼ぶ手段】肩をトントン、わざと視野に入る、体育館の場合は地面をどんどんして振動を伝えるなど

【音の代わりに気づく判断】旗で判断、ランプなどの点灯または点滅で判断

この2点の行動により、デフはそこで初めて気づくという方法を小学生に劇を見せて教えました。ここでも保護者を含め小学生は真剣な眼差しで見ていることも我々は驚きの連続でした。

デフバスケ特有のルール:声なしバイオレーション

次にデフバスケでしかない特有の”声なしバイオレーション”もわかりやすく劇を入れ、最初はダメなパターンを見せ、次に大丈夫なパターンを見せました。こちらも小学生はしっかりと見てくれていました。

デフバスケ体験の対戦

これまでの説明を踏まえて約12分間、小学生それぞれのチームで対戦を行いましたが、後々我々は気づき、これもまた驚きの連続でした。
声なしバイオレーションというルールを守ってくれているのか、選手も審判も声を出さずジェスチャーや身振り、アイコンタクトなどで進めていたのです!更に一部の選手は背中を押してカバーするなど、自分で考えて動く選手もいました。これまでの説明はしっかりと伝わっていたことが我々としては大変うれしい瞬間でした。旗振り体験、ベンチからの拍手手話など様々な手話体験ができていることが大変うれしい瞬間の連続でした。最後に我々日本代表チームと大人チームと5分間対戦し、日本代表チームがゴールを決める度、周りを見ている小学生全員が拍手の手話で応援してくれていました。

おわりに

最後におわりの挨拶を手話で教え、保護者も含めみんなで「また、会いましょう!拍手」で手話表現してくださり、無事企画を終えました。
来年度もぜひ、またお願いしたいと声がありましたので、小学生がもっと楽しめるようにより良い内容を我々は考えていきたいと思います。