きこえ×ライフハック展2023にて、デフバスケ体験会を行いました

企画名称 ・きこえ×ライフハック展デフバスケ体験会
・デフリンピック応援啓発活動
・小沼選手の体験報告講演会
企画趣旨 デフバスケ・サインバスケ及びデフアスリートに対する理解促進と普及啓発活動
『デフバスケ独自の視覚・空間感覚を体験し、知ってもらおう』
主催者 KIKOE LIFE 前田杏奈言語聴覚士他
開催期間 11月5日(日)13:00~17:00
・13:00 – 17:00のうちデフバスケ体験は、
①13:20 – 14:20、②14:30 – 15:30、③15:40 – 16:40
・デフリンピック応援啓発活動 / 13:00 – 17:00
・小沼選手の体験報告講演会 / 15:50 – 16:20
会場 京都光華女子大学
担当者 メイン:三谷鈴菜選手・小沼功治選手・山田洋貴選手・三瀬稜史選手・徳永拓也選手
サポート:竹本涼夏・嶺藤至(日本デフバスケットボール普及委員会スタッフ)
日本デフバスケットボールゼネラルマネージャー/須田将広
日本デフバスケットボール理事長/佐知樹一郎 
後援団体 共催:京都光華大学 協力:近畿APD/LiD当事者会 
後援:きこいろ・京都府言語聴覚士会

「きこえ×ライフハック展2023 in 京都光華女子大学」のイベントでは

❶デフリンピック応援啓発活動 
❷デフバスケットボール体験会 
❸2025東京デフリンピックに向けて小沼選手の体験報告講演会
上記3点それぞれの活動の概要は、以下の通り。

❶デフリンピック応援啓発活動

このイベントでは、約130名以上の参加者があり。
教室の1部屋をお借りし、「デフリンピック応援ブース」として使用。

【内容】
現在、男子・女子ともに2025東京デフリンピックで金メダル獲得のために全国各地で日本代表強化合宿を行っているが、活動資金が不足(一部自己負担が強いられている)
・デフバスケの普及とともに強化を図りながら、イベント内の他のブースを回り、募金活動
・男子・女子日本代表の選手チラシを応援ブースに来た参加者へ配付。
・ブース内・ブースの入り口付近にA2版で拡大した男子・女子日本代表選手ポスターを掲示の工夫
・毎月実施している日本代表強化合宿での様子を撮影した写真画像も数枚掲示
 →デフバスケットボール日本代表選手がどのように活動しているのかアピール
・「デフバスケに求められる『サインバスケ』を追求するために渡米した報告<2023年6月30日~7月7日の2週間、渡米者;須田将広(日本デフバスケットボールゼネラルマネージャー)三瀬稜史(デフリンピック男子日本代表の選手>」の動画を繰り返し流し(15分間)、ブース内のスクリーンに投影
→ 親子連れや家族連れが興味を持って立ち止まっての視聴。
 投影時間が長い、小学生でもわかる3分投影程度に縮小するなどの工夫が必要。

❷デフバスケットボール体験会

小学4年生~高校生までの子どもが7名、成人の方が9名ほど、見学者25名が参加。
デフバスケ体験会の参加希望と希望時間を事前に申し込みアンケートを実施
 →当日の受付で、人数・参加者の年齢層、希望時間(1部・2部・3部と時間帯別)で、デフバスケ・サインバスケを楽しんでもらえるような体験内容を考えた。
ほとんどの参加者がバスケットボールの経験がなく、初めてやる人も多くいる中で手話を覚えてもらう中でサインバスケに触れてもらうことが出来た。


1部・2部・3部で共通に行ったこと
1時間ごとで3回に区切って3回体験会、1部・2部・3部それぞれにデフバスケットボール日本代表が5人と分担し、それぞれ担当コーチを割り当てる

  • 1部:三谷選手・三瀬選手・徳永選手・山田選手
  • 2部:竹本選手・山田選手・三瀬選手・徳永選手
  • 3部:三谷選手・三瀬選手・徳永選手

・デフバスケットボール日本代表選手の簡単な自己紹介
・「デフバスケットボールとは何か?」「デフの選手はどうやってバスケを楽しんでいるか?」を簡単に説明。
・日常生活で使う手話を2つ、デフの選手がお手本を見せてみんなで一緒にやってみる。(手話体験)

【目と手の準備体操(15分)ボールキャッチ・ビブスキャッチゲーム】
デフバスケでは視覚での情報収集しながらボールを扱うため、目の動きと手の動きを同時にコントロールする力を体験してもらう→〈内容〉
・2人でペアになりテニスボールを使って瞬時にボールキャッチする ・ビブスを使ってゲームを行うことで“見る”ことの大切さを指導→〈状況・対応〉
・見ることと手を使うことのタイミングが合わず苦戦→距離を変えたり、見るべきものに集中することを繰り返しアドバイスすることで自然と慣れていって最終的にはほとんどの人が出来た。喜びを共に分かち合うことが出来た。

【視野確保を活かした体験(25分)ハンドリング・ドリブル・サインドリブル・シュート】
目と手の準備体操が終わった後、バスケットボールを使ってボールコントロールやシュートの練習を行う。
時間ごとで参加者が少人数の時は、ハンドリングやドリブルの練習ではデフ選手が見えるように前に立ち、その周りを囲むように半円のような形や1列に並んで全員、デフ選手が見えるように工夫しながらお手本を見せて行う。デフの選手は視覚が必要なため、前を見ながらボールを触ることを指導。→〈実際〉
・今回はほとんどがバスケットボール初心者のため、ボールを見ることに必死で前を見ることが難。
・サインを使ったドリブルでは現在、取り入れているサインバスケを使って声を禁止にし、その場で覚えられる簡単なサインを2つ伝え、参加者に覚えてもらうことでデフ選手が出したサインに合わせてその方向にドリブルをしていく
・声を禁止にし、クイズ感覚にすることで間違いながらも楽しそうにしている様子が伝わってきた。

【シュート打ち】
シュートでは、左右45度と真ん中からゴール付近でシュートを打つ体験
 →ゴールが高く届かない子どももいたが、みんな1本1本が全力で頑張ってシュートを打ち、決めた時には「入った!」と喜び、笑顔を見せてくれる人もたくさんいた。

【ミニゲーム 5分ゲーム】
ミニゲームを始める前に、「声出しは禁止、シュートが入った時の喜びの声は出してもいいことやデフの選手は耳が聞こえないため、タイマーや笛の音の代わりにフラッグで知らせる」を伝え、日本代表選手と参加者のミックスでミニゲームを体験する。
 →シュートが入った時には盛り上がり、仲間とのハイタッチを交わしていました。
終わった後、参加者からは「声を出せない所は難しかったが、楽しかった」などの感想を述べてくださり、JDBAにとっても貴重な時間であった。
 →デフバスケットボール日本代表選手と一緒に写真撮影で、デフリンピックとサインバスケでとてもいい表情の写真になり、思い出の1枚となる。
また募金活動も行い、イベント主催者・KIKOE LIFEの前田さんをはじめ、いろいろな方との出会いや多くの方との交流を踏まえてデフリンピックへの普及とともに応援の声をたくさんかけていただきました。
本当にありがとうございました。

❸小沼選手の体験報告講演会

デフバスケットボール男子日本代表の小沼功治選手が「2025東京デフリンピックに向けて」をテーマとし、講演会ブースに足を運んでくださった多くの方に向けて、デフバスケ・サインバスケへの認知度を高めるため、講演会を行った。
 →2025年初の東京デフリンピックが開催され、金メダル獲得を目指していく中で日本代表強化合宿での活動の様子やデフの選手たちがどのようにバスケットボールをしているのか、を中心に発表
 →手話も交えながら思い思いに語った。初めは緊張しつつも、最後まで小沼選手なりの表現、自身が40代を越えても代表として、なお頑張っている姿に会場からも真剣な眼差しで話を聞いている様子が伝わってきた。多くのリアクションも見られたので、この機会をきっかけに少しでもデフバスケに対する理解が広められたい。

イベントでの反省・改善していきたい点など

・「デフバスケとは何か?」「サインバスケとは何か?」についての特徴を説明するスキルが足りなかった。
・デフバスケならではの体験メニューを考えるのにもっと工夫できることがあった。
・指導内容に応じて担当をしっかり振り分けておいた方が良かった。
・デフリンピック応援ブースに来てくださっていた参加者とのコミュニケーションが足りなかった。
・募金箱が小さく小銭のみなら入るが、お札を入れてくださった方も何人かいて入り口が狭いために、入れにくかった。(お札を小さく折たたまないと入らない)

  • デフ選手でそれぞれ「デフバスケ」「サインバスケ」についての理解を深め、どういうふうに説明していくかを考えて誰が見ても分かるような伝え方で周囲へ発信していけるような準備が必要である。
  • 今回、デフバスケ・サインバスケへの体験を行っている中で手話やサインを使うメニューが少なかったように感じる。私たちが本当に一番伝えたいメッセージが何か、を考えた時、もっとサインを使ったメニューを取り入れて遊び感覚でできるメニューを考えられたはず。
  • それぞれの時間帯毎で指導する選手がバラバラになるということは理解していてもその中で、どのメニューを誰が担当するのかが決まっていなかったため、偏りが出ていた部分もあった。なので、事前準備の打ち合わせの時間に早く行動して選手同士で話す時間を多く取り入れていけるようにしていく。
  • 組織、デフバスケの魅力などの知識をさらに全員が身に付けて積極的にデフ選手からコミュニケーションを取れるようにしていく。こういう小さなやり取りを大切にしていけるような時間にしていく。
  • 募金箱のデザインも遠くからでは目立たないため、箱を大きくして一目で何の募金なのかが分かるようにデザインを工夫し、募金を入れてくださる方々のためにもスムーズさも考慮していけるようにしていく。

今回のイベントを通して通りすがりで見かけて足を止めてくださった方、直接、応援の声をかけていただいて思いを込めた募金を入れてくださった方など多くの方々が私たち、デフバスケットボール日本代表選手のために手を差し伸べてくださったことに心から感謝しています。今後も引き続き、私たちの活躍を応援していただけると幸いです。本当にありがとうございました。
以下に、当日の様子の画像を添付させていただきます。