【男子】第1回デフバスケットボール日本代表強化合宿報告
お世話になっております。男子日本代表チームリーダーの石川友正です。
(※下記に掲載している写真は、「写真・映像等の撮影掲載承諾書」で許可を得て撮影しています。)
日本代表選考会が終わり、3月にランク発表がありました。4月22日・23日は横浜市内の大学で第1回デフバスケットボール男子日本代表強化合宿が行われました。参加選手は14人、スタッフや専属カメラマン、見学者(中学生と保護者)も含めて33人でした。
1日目のグループワークについて、前回の合宿(3月)と同様に、選手たちがそれぞれパラ界先導した車いすテニスの国枝氏、サッカーのY.S.C.C.横浜の吉野社長、川崎フロンターレOBの中村氏、横浜高時代の寮母・渡辺氏の新聞記事を読み、「①デフバスケ日本代表の存在意義」と「②デフバスケ日本代表のあるべき姿」と「③デフバスケ日本代表にとっての勝利」という課題に対して各グループでロジカルシンキングを活用し、議論しました。選手たちが色々と話し合った中の共有では、①の存在意義は「応援されるチームになる」、②の役割は「デフバスケを知ってもらう」「デフバスケ未来をつくる」「家族、応援者の恩返し」「想いをスポーツで実現」、③の日本代表にとっての勝利は、「金メダル取得」「デフバスケの知名度を上げる」ということです。選手たちやスタッフの意見は十人十色であり、必ずしも一致することはありません。他の人の違う意見も学びながら、自分にとっての日本代表は何かという問いに対して合宿で何度もコミュニケーションを取りながら積み重ねてほしいと思います。
現場では、スキルトレーニングのメニューの項目であるポストフィードからの1on1 とスタックからの1on1 の練習をしました。
デフリンピックで外国人との1on1 を制するためのプレーの技術の一つなので、選手たちが身につけようと努力しています。選手たちの中でそのプレーの技術に慣れている方々がいるが、慣れていない方々もいます。チームプレーなので全員の動きを覚えておかないと動きがバラバラになってしまいます。なぜポストフィードからの1on1 とスタックからの1on1 が必要かというのは、オフェンスとディフェンスの動きを明確に把握したうえで、相手の動きに合わせて臨機応変に動くからです。オフェンスの場合は、どちらかのウイングポジションからの攻撃でディフェンスに死角がうまれてチャンスを作ってプレーします。また、ディフェンスの場合は、オフェンスの選手にまずは抜かれないようにします。そして、ゴールの近くから遠さげるように意識しながらコースで止めます。どちらも経験が大事なので何度も実践練習して身についてもらいたいです。
2日目は練習試合をしました。F.F.F は横浜1 部リーグ、社会人連盟に所属している強豪のチームです。2試合をしてもらいましたが、チームプレーは前回より少し良くなっています。課題を見つけることができたので、次に繋がる良い内容でした。F.F.F様、TO ボラインティア様、審判様、そして、飲み物を提供してくださったサントリー様、NHK 様、スポンサー様、誠にありがとうございました!次は6 月3、4日の合宿がありますので、ぜひ見学して来てください!よろしくお願いいたします!