【報告】1月に行われたデフバスケ男子日本代表選考合宿の報告をさせていただきます

お世話になっております。男子日本代表チームリーダーの石川です。今年もよろしくお願いします。

(※下記に掲載している写真は、「写真・映像等の撮影掲載承諾書」で許可を得て撮影しています。)

2023年1月7日と8日は横浜市内の大学で第3回デフバスケットボール男子日本代表選考合宿が行われました。トライアウト参加者は11名、スタッフ(その内の新規スタッフ2名)6名、専属カメラマン1名、会場となった大学の学生5名、見学者1名も含めて24名でした。

1日目はワークショップ、体力測定、練習をしました。ワークショップについて、日本代表のあり方やグループワーク、選手同士のMTGフレームワークなど私がデフバスケ日本代表選手時代になかった内容の部分があり、スタッフたちの努力が形に見れて、選手たちも真剣に集中していました。グループワークを導入した理由は、デフバスケットボールの持続的な発展や日本が世界レベルに近づくために、選手の意識改革が必要だからです。グループワークを通して選手たちがそれぞれ目標を設定する上で、可視化させることで具体的な計画・実施・振り返りができました。更に、次に向けてどうすれば良いか考えながら高い意識を持たせることができました。

S__25264168
S__25264166_0

【吉瀬HC(ヘッドコーチ)がデフバスケ日本代表について説明している様子】

ワークショップから体力測定、練習の順で「何のために?誰がその練習をするのはなぜか?世界ランキング上位と日本の位置はどれくらいあるのか?」という意味を考えながら行動して、更に切り替えも早くしなければならないことを選手たちに伝えました。選手たちは理解して身体に染み込むまで時間がかかりました。

S__25264169
S__25264171

【選手たちがグループワークを受けている様子】

それは練習に慣れていないからできないのではなく、練習の目的を明確に理解するということがまず大切です。そこから自分でどこまでできるか、慣れないのはどの部分のあたりなのか自分の中で整理しやすくなります。聴覚障がい者だからプレーするのではなく、選手たち自身の当事者として健常者との差がない最強のデフアスリートを目標として頑張ってほしいと思っています。

S__25264182

【会場となった大学の関係者が選手たちの体力測定をチェックする様子】

2日目について、横浜市内の大学の学生とのオールコートプレー(3on3など)、試合を行いました。トライアウトで初めて大学との試合でしたが、選手たちの現時点での実力は、横浜市内の大学との差はどのあたりなのか把握できたと思うので、チームや自分自身の課題をクリアしていけば少しずつ成長に繋がると思います。

S__25264190

【選手たちのプレー様子①】

S__25264189

【選手たちのプレー様子②】

S__25264187

【吉瀬HCの手話で練習メニューを説明する様子を真剣に見ている選手たち】

デフ選手たちが自らで積極的に横浜市内の大学の学生にジェスチャーを交えながらコミュニケーションを取り、学生も分かりやすくコミュニケーションを取る場面が見られ、終始懸命かつ生き生きとした表情を見ることができました。

S__25264191

【会場となった大学の皆さまとの集合写真】

見学者もデフバスケを見たいという方が来ておりましたので、選手たちの懸命なプレーを見て魅力が少しずつ伝わってきたかなと思います。

協力して頂いた大学関係者の皆さま、ありがとうございました。選手とスタッフの皆さま、お疲れ様でした。次回の合宿予定は3月4日・5日なので、横浜市内の大学で関東3部リーグ所属の大学(調整中)と練習試合を行う予定となります。デフバスケットボールや日本代表に興味がありましたら見学でも受け付けますので、ぜひ応援に来てください。近いうちにご案内をHPにアップしましたらご覧ください。どうぞよろしくお願いします!