【報告】2022年度第2回デフバスケットボール男子日本代表選考合宿を実施しました
お世話になっております。男子日本代表チームリーダーの石川友正です。
(※下記に掲載している写真は、「写真・映像等の撮影掲載承諾書」で許可を得て撮影しています。)
2022年11月11日は有明アリーナサブアリーナ、11月12日は羽村特別支援学校、13日は東久留米特別支援学校にて、第2回デフバスケットボール男子日本代表選考合宿が行われました。トライアウト参加者は15人、スタッフや専属カメラマン、見学者(中学生と保護者)も含めて25人でした。
私は9年前まで8年間全日本選手でしたが、その時に選手引退し、代表から離れていました。2025年東京デフリンピックでメダル取得を目指して代表に戻ってきました。日本代表選手時代のチームメイトや新しいメンバーと会えていい刺激を受けました。3年後の東京デフリンピックに向けて、陰ながら全力で選手たちをサポートしていきたいと思います。
1日目は有明アリーナ サブアリーナで練習を行いました。
基本的なメニューで選手たちがどれだけ対応できているか確認しました。
小山くにひこ東京都議会議員が議会対応など忙しい中、体育館を訪問してくださいました。また、今回利用した体育館とホテルは小山くにひこ東京都議会議員より紹介をいただいて、そのうえで東京都の体育館の予約をなかなか取れないことから私たちの日本代表のために優先してくださいました。そのおかげさまで立派な体育館で練習に集中することができました。
2日目は羽村特別支援学校、3日目は東久留米特別支援学校でフィジカル、スキルトレーニング、ディフェンスを強化する基礎練習を中心にじっくり行いました。また、オールコート2対1で瞬時判断力を高めるためにオフェンスとディフェンスの切り替えをしましたが、切り替えの反応が遅く、一回吉瀬監督がストップして「残り1秒で切り替えができないとどうなる?相手に逆転されて負けてしまう。それが勝負の世界。シュートが失敗してもすぐに切り替えるように心がけること。」と説明し、選手たちが真剣な眼差しで吉瀬監督の手話を集中しました。吉瀬監督の手話を読み取れなかった選手が積極的に手をあげて、吉瀬監督に手話を読み取れなく分かりませんと言ってもう一度説明をお願いしました。吉瀬監督が受け入れて分かりやすく説明しようとする姿勢があり、選手が吉瀬監督の手話説明を読み取りながら内容を理解できました。
1日目と2日目の基礎内容を理解したうえ、3日目でどれだけ活かせるか確認しましたが、まだまだ活かしてくれませんでした。修正してからやっと選手たちが活かせるプレーの表現をしてくれて盛り上がりました。いいプレーが生まれるのは、基礎の土台が大事です。自分のプレーをアピールするのは良いことですが、私は「世界レベルを常に意識ながらプレーする」という部分を重視しています。もちろん未経験であっても、世界のレベルはどのくらいなのか、世界と日本の差はどのくらいあるか、世界の相手ならどうずれば攻めていくかという様々なイメージを持っていけば、デフリンピックで競い合えると思います。
吉瀬監督から練習で課題を出し、選手たちがお互いにコミュニケーションをたくさん取って自然に笑顔が出ていました。厳しさに耐えながらもバスケは楽しいと感じていることでしょう。
合宿で練習したことを地元で再確認し、自分のものになるように頑張ってもらいたいと思います。次回の合宿でまた選手の成長が少し見られることを楽しみにしております。
次回の合宿で頑張っていきましょう!