聴障関連の秋田全国大会でのデフリンピック啓蒙

企画名称第27回全国中途失聴者・難聴者福祉大会in美の国あきた
企画趣旨全国中途失聴者・難聴者・ろう者・一般者に対する理解促進と普及啓発活動
『サインバスケットボールの探求・
2025東京デフリンピックに出場するデフバスケットボール男女日本代表PR』
主催者(一社)全日本難聴者・中途失聴団体連合会
開催期間■11月25日(土)8:45~17:00
・展示ホールで企業機器展示 デフリンピック応援ブース
■11月26日(日)8:45~16:00
・ホワイエで企業機器展示 デフリンピック応援ブース
会場秋田市にぎわい交流館AU(あう)
担当者■メイン:石川友正男子日本代表チームリーダー
■サポート:第27回全国中途失聴者・難聴者福祉大会in美の国あきた実行委員会
【実行委員会構成団体】
■秋田県難聴者・中途失聴者協会
(特非)全国要約筆記問題研究会秋田県支部、秋田市手話サークル「絆」
後援団体【協賛】
  (特非)全国要約筆記問題研究会
【協力】
  (一社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会東北ブロック
  (特非)全国要約筆記問題研究会東北ブロック
  (一社)全国手話通訳問題研究会秋田支部
【後援:全国組織】
  厚生労働省、
  総務省
  内閣府
  (福)日本身体障害者団体連合会
  (福)聴力障害者情報文化センター
  (一財)全日本ろうあ連盟
  (公財)日本障害者リハビリテーション協会
  (特非)みみより会
  (一社)全国手話通訳問題研究会
  (一社)人工内耳の会ACITA
  全国難聴児を持つ親の会
  (福)日本視覚障害者団体連合
  (福)全国盲ろう協会
  (一社)日本補聴器販売店協会
  (一社)日本補強器工業会
  日本障害フォーラム
  (特非)全国聴覚障害者情報提供施設協議会
【秋田県関係】
  秋田県
  秋田市
  秋田県教育委員会
  秋田市教育委員会
  (一社)秋田県聴力障害者協会
  秋田魁新報社、朝日新聞秋田総局
  毎日新聞秋田支局、読売新聞秋田局
  NHK秋田放送局
  ABS秋田放送
  AKT秋田テレビ
  AAB秋田朝日放送
  CAN秋田ケーブルテレビ

企画経過報告・成果

「第27回全国中途失聴者・難聴者福祉大会in美の国あきた」のイベントでは、以下のことを行いました。
①展示ホールの企業機器展示
②ホワイエの企業機器展示で「デフリンピック応援ブース」内で、2025東京デフリンピックにおけるデフバスケットボール日本代表応援啓発活動
それぞれの活動の概要は、以下の通りです。

2025東京デフリンピックデフバスケットボール日本代表応援啓発活動

【状況】
このイベントでは、約300名以上の参加者があった。
11月25日に展示ホールの企業機器展示、26日にホワイエの企業機器展示で「デフリンピック応援ブース」として使用。

【経緯】
現在、男子・女子ともに2025東京デフリンピックで金メダル獲得のために全国各地で日本代表強化宿を行っているが、活動資金が不足(一部自己負担が強いられている)のため、以下のような「【活動】」を行う。

【活動】

  • 出展企業への挨拶回り(11社)、スポンサー交渉、代表合宿案内、募金活動、チラシ配布することで、2025東京デフリンピックに出場するデフバスケットボール男女日本代表の知名度アップを狙う。
  • 上の理由で、男子日本選手チラシを応援ブースに来た参加者へ配布。パネルにA2、A3版で拡大した男子・女子日本代表選手ポスターを掲示、毎月実施している日本代表強化合宿での様子を撮影した写真画像も数枚掲示(写真フレーム)
  • 「一般の人の聴者によるバスケットボール競技」と「Deaf(註1)者によるデフバスケットボール競技」の違いを明示した、デフバスケットボールの特徴を説明した『サインバスケのつくりかた』の資料(10枚)を拡大して、パネルに掲示。また『サインバスケットボールを探求する_Ver1.0』(15枚)も拡大、パネルに掲示
  • 『サインバスケ見つけた(アメリカ視察報告会)※』といったタイトルの動画を繰り返し動画再 生、ブース内のスクリーンにプロシェクターを利用しての投影(3分間)
    ※動画内容としては、デフバスケに求められる『サインバスケ』を追求するために渡米した報告<2023年6月30日~7月7日>の2週間、渡米者:須田将広(日本デフバスケットボールゼネラルマネージャー)・三瀬稜史(デフリンピック男子日本代表の選手>
  • プラスヴォイス社のパソコン借用し、「選手強化にご協力お願いします!」とタイトル付けや視覚的な効果を上げた募金活動の展開
  • 他ブース内での各出展企業への協力、連携活動の展開
    註1:「デフ」と読む。英語大文字表記が特徴。通常の「聴覚障害」といった、身体的な機能の病理的な区分を示すのではなく、きこえない・きこえにくいことによって、社会生活における、”生き方”を指す、社会文化の違いの区分、呼称である

イベントでの実際、反省・改善していきたい点等

【実際】

  • 参加の難聴者、中途失聴者、ろう者は、パネルに掲示・資料に興味が少。対して、一般の参加者は掲示・資料を見ることが多、視聴時間も多。
  • 資料より写真やA2版で拡大した男子・女子日本代表ポスターを見て、各選手の出自や背景の説明を求められるのが多。
  • 資料を最後まで、詳細を熟読する方に「手話通訳者・要約筆記者・出展企業担当者(手話できる人)」が多いのも特徴の一つ。
  • プラスヴォイス社の担当者から「ブースの隣にある他の出展企業担当者と仲良くした方がいい」とアドバイスがあり。お互いに協力し合い、例えば「デフバスケットボール日本代表のほうへもカンパお願い」といった、そのブースの担当者との連携の声をかけが見込める。
  • ブース内の準備人数は1人のみ。1人であったので片付けの時間が他の出展企業よりかかって遅延。
  • 募金箱がミニサイズのため、小銭のみなら入りやすいが、お札を入れてくださった方も入れ口が狭く、入れにくかったため、募金箱の下を開けてお札を入れることが多。永井実行委員長から「もう少し入れ口を広くしても良いか。札の方を入れられなかった」との意見あり。

【反省・改善】

  • 資料を読みやすいように、5枚があれば十分か。また視聴者が興味を持って読む、視覚表示の工夫か構成を考える必要あり。
  • サインバスケの資料にあるRS(ロールシフト)という手話言語の素養の意味・内容について質問されてイメージを伝えるのが難。サインバスケットボールの事前勉強不足。もっと前もって学習、プレゼン能力を磨いてから、ブース活動に参加するべきと痛感、反省。自身がチームをまとめていくために必要な技量アップにも必要なスキル。
  • ブース内での1人の作業は2人以上が必要、日本デフバスケットボール協会(以下、JDBA)のスタッフや選手への声かけ不足、見通し計画立案の甘さを反省。
  • 出展企業と一緒にやる場合、隣の出展企業のところに行って、JDBAのブース活動の展開目的の説明、知名度アップや募金等の協力体制作りなどの、「具体的な行動の連携の明確化」が不足。連携の内容がはっきりすれば、「デフバスケットボール日本代表にカンパお願いします」と声をかけ活動が増か。
  • 連携が具体的になれば、他ブースの出展企業のスタッフの方に自身がトイレに行く間や休憩間の活動の協力のお願い、「声かけ」の波及効果を狙える。
  • 募金箱の作り方を具体的に前もって指示・準備。

最後に

今回のイベントを通して、出展企業担当者や大会実行委員の方々のおかげでお客様とたくさんコミュニケーションを取れ、「メダルを獲ってね!」「頑張ってね!」という応援の声をいただきました。更に、募金の活動を支援してくれた方が多くいました。皆様の募金は代表のデフバスケットボール活動の大切な資金となります。上記の反省・改善点を生かして普及活動を頑張り、2025東京デフリンピックでメダルを獲得するように頑張ります! また、たけうち伸文秋田県議会議員が応援に来て下さり、「デフバスの代表をサポートする」と心強く仰ってくださいました。
今後も引き続き、私たちの活躍を応援していただけると幸いです。誠にありがとうございました。
以下に、当日の様子の画像を添付させていただきます。