2022 年度第 1 回 JDBA 主催サマーキャンプの報告

2022年8月20日(土)〜21日(日)、福島県ならはスカイアリーナにて、2022 年度第 1 回 JDBA 主催サマーキャンプ (主催: 特定非営利活動法人日本デフバスケットボール協会 協賛:ENEOS株式会社 後援: 一般社団法人福島県聴覚障害者協会、福島県手話通訳問題研究会、福島県手話サークル連絡協議会、福島県手話通訳士協会、福島民報社、福島民友新聞社)が行われ、全国から男女合わせて約45名(見学を含む)の選手やスタッフが参加され、中には地元福島から小学一年生や中学生の子も参加されました。

 

このイベントに全国各地のデフバスケットボール選手および聴者を含む支援者が一堂に集い、デフバスケット ボール普及の在り方を考え、一般のバスケットボールと違うバスケットボール競技における デフバスケットボールの魅力・特徴を探求した企画を実施し、より多くの人に知ってもらい、 同時にバスケットボールを楽しむことを目的として企画されました。

 

 

 

 

体育館は小学生や未経験者と、経験者と分けて、現役の選手がそれぞれのグループのコーチとして色々教え、色々な技術を「手話を使って楽しみ」ながらレクチャーしました。

 

 

 

 

各日の最後のトレーニングはそれぞれのグループで試合を行い、トレーニングの成果をいくつか見せたりと上達ぶりが見られました。1日目の夜は、宿泊場所の「ハタゴイン福島広野」まで移動し、晩ご飯を済ませた後、お楽しみ会として参加者からスタッフを含め4グループに分けて昔話の即劇(桃太郎、浦島太郎、鶴の恩返し、大きなかぶ)を元に色々オリジナリティな劇に変えたりし、大変盛り上がりました。

 

 

左の写真は、「大きなカブ」ならぬ参加者同士のオリジナル劇発表です。夜の企画のワンシーンです。

劇の目的について、デフバスケに限らず、デフスポーツは聴覚活用にほとんど依存しない、視覚活用をほとんど、他感覚を最大限に活用して、手話の言語、手指対応日本語、音声日本語、サイン、アイコンタクト、指差し等を使ってあらゆる活動をします。

スタート・ゴール(始まりと終わり)、審判の判断・指示などに対する情報保障の元、Deaf者(ろう聴障文化を体現するろう・聴障者全て、ろう文化的振る舞いをする聴者をも指し、必ずしも身体の障害の医療判断に基づかない)がスポーツ活動を楽しむ活動の普及を認識していく必要があると思っています。

こうした活動のもとでろう聴障児/者、関係者は主体的な自己発現、他者とフェアな関係が構築できると思います。こうした背景を体感させる機会・企画として考えられるのが身体表現活動の劇発表であり、各出演者のDeaf性を引き出し、意思疎通を試み、観衆と一体感を醸し出しています。以上から自分達の体内にある言語、あらゆる手段を用いてみなさんと通じ合う経験を体感することが目的・理由です。

この体育館や、宿泊場所を確保してくれた福島県職員や楢葉町の方々、色々ご協力いただきましてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

また今後のイベントとして、下記の予定が立てられています。

🔳10月1日(土) 第8回九州デフバスケットボールフェスティバル
福岡県福岡市立東体育館
主催 九州デフバスケットボールフェスティバル実行委員会
詳細は下記リンクを参照ください。
https://kdbasfes.wixsite.com/dbas2015/blank-4

🔳10月22日(土) 第1回ENEOSカップ(3×3デフバスケットボール大会)
東京都葛飾区 水元総合スポーツセンター

🔳12月11日(日) 第9回ENEOS杯全日本デフバスケットボール選手権大会
障害者スポーツ文化センター横浜ラポール

詳細については後日改めてHPにてお知らせします。
是非参加をお待ちしております。